観賞用熱帯魚
自社で繁殖・飼育した
高品質な観賞用熱帯魚
弊社では2005年より、それまで培った様々な海水生物の増養殖技術を活かし、生態系保全を目的とした観賞用海水魚の自家養殖販売に取り組んでいます。国内トップクラスの生産量を誇り、高品質、一定規格、即納できる小型海水魚専門の生産研究機関として努めてまいります。
弊社の観賞用海水魚の特徴について
- ● 丈夫で健康的
- 栄養価と色揚げ効果が高い自社配合飼料の効果的な投餌、滅菌した清浄な汲み上げ海水、徹底した衛生管理などにより、健康的な個体を生産しています。
- ● 低い死亡率
- 弊社の観賞魚は産まれた時から水槽で飼育されているため、天然魚に比べ飼育環境によるストレスに耐性を持っています。また、出荷前には全個体の選別を行い、弊社の基準を満たさない魚はすべて除外します。結果として、納品後の死亡率はきわめて低く抑えられています。
- ● 餌付けが簡単
- 弊社で養殖する際は配合飼料を与えていますので、天然個体のように餌付けの心配がありません。
- ● 飼育し易い
- 国内養殖のクマノミ類は、海水魚の中では比較的飼育しやすく、循環ろ過について一般的な知識があれば、海水魚初心者の方でも飼育可能です。全てイソギンチャクが無くても飼育できます。
- ● 一定規格
- サイズ、形、色味など弊社の基準にかなう個体のみを出荷前に選別し発送するため、いつも同じ状態の魚をお届けいたします。
- ● 国内トップクラスの在庫力
- 生産量は国内トップクラスを自負しており、ご発注から納品までお待たせしません。
カクレクマノミ
カクレクマノミは人なつこく、慣れると餌をもらいに水面まで上がってきます。カクレクマノミをはじめクマノミ類は、雄性先熟型の雌雄同体魚で、幼魚期には雌雄の差がなく、集団の中で1番大きい個体がメスに、2番目に大きい個体がオスになります。自然界では、宿主としてハタゴイソギンチャクやシライトイソギンチャク、センジュイソギンチャクを好みます。
学名 | Amphiprion ocellaris |
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分類 | スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属 |
サイズ | 3cm前後サイズのものを用意しています。 成魚は6~8㎝前後になります。 |
分布域 | 奄美大島以南、西部太平洋 |
適した餌 | 市販されている海水魚用配合飼料で飼育できます。 |
水温 | 25℃前後が適温です。 |
比重 | 1.025前後が最適です。 |
ブラックオセラリス
ブラックオセラリスは、黒いカクレクマノミで、国内産の養殖個体は非常に貴重です。カクレクマノミの体色の黒い個体を、固定した種と言われており、幼魚期は顔がオレンジ色ですが、成長するにつれて徐々に全身が黒くなります。カクレクマノミ同様に人なつこく、慣れると餌をもらいに水面まで上がってきます。カクレクマノミと混泳させるとそれぞれの色が映えてとてもきれいな水槽レイアウトになります。
学名 | Amphiprion ocellaris |
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分類 | スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属 |
サイズ | 3cm前後サイズのものを用意しています。 成魚は6~8㎝前後になります。 |
分布域 | 西部太平洋~インド洋 |
適した餌 | 市販されている海水魚用配合飼料で飼育できます。 |
水温 | 25℃前後が適温です。 |
比重 | 1.025前後が最適です。 |
ハマクマノミ
ハマクマノミは、あまり群れることなく水槽内では他の個体と距離を保っています。幼魚はオレンジ色が非常に鮮やかで、成魚になるにつれて赤みが増し、さらに成長するとヒレを除き黒くなってくるので、オレンジ、黒、白のコントラストがはっきりしてとてもきれいです。メスは体長が12cmほどになりますが、オスはその半分ほどしかありません。自然界では、宿主としてタマイタダキイソギンチャク、サンゴイソギンチャクを好みます。
学名 | Amphiprion frenatus |
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分類 | スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属 |
サイズ | 3cm前後サイズのものを用意しています。 成魚は10㎝以上になります。 |
分布域 | 西部太平洋~インド洋 |
適した餌 | 市販されている海水魚用配合飼料で飼育できます。 |
水温 | 25℃前後が適温です。 |
比重 | 1.025前後が最適です。 |
スパインチークアネモネフィッシュ
スパインチークアネモネフィッシュは、頬(チーク)に棘(スパイン)があることから、その名がついており、深みのある紅色をしています。養殖魚としては非常に稀少な種です。他のクマノミとは、唯一違う属に分類されています。ハマクマノミ同様、一般的には独立心が強いですが、養殖している小さいサイズの個体は、カクレクマノミやブラックオセラリスのように、群れで泳いでおります。自然界では、宿主としてサンゴイソギンチャク、タマイタダキイソギンチャクを好みます。
学名 | Premnas biaculeatus |
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分類 | スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属 |
サイズ | 3cm前後サイズのものを用意しています。 成魚は15㎝前後になります。 |
分布域 | 西部太平洋 |
適した餌 | 市販されている海水魚用配合飼料で飼育できます。 |
水温 | 25℃前後が適温です。 |
比重 | 1.025前後が最適です。 |
ペルクラクラウンフィッシュ
ペルクラクラウンフィッシュは、成長するにつれて中央と尻尾の白いバンドが徐々に形成され、淵の黒い部分がくっきりと濃く広がっていきます。個体によっては、黒味を帯びた部分のほうが広くなることもあります。養殖個体は、生まれて数ヶ月の幼魚の段階から手に入るため、全くバンドがない無いハマクマノミのような状態から、カクレクマノミに似た姿になり、ペルクラ特有の黒味が出てくるという成長過程を楽しむことができます。自然界では、宿主としてハタゴイソギンチャクやシライトイソギンチャク、センジュイソギンチャクを好みます。
学名 | Amphiprion percula |
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分類 | スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属 |
サイズ | 3cm前後サイズのものを用意しています。 成魚は8㎝前後になります。 |
分布域 | パプアニューギニア |
適した餌 | 市販されている海水魚用配合飼料で飼育できます。 |
水温 | 25℃前後が適温です。 |
比重 | 1.025前後が最適です。 |
参考文献
クマノミ類に関する研究論文をご紹介いたします。
カクレクマノミの発達・変態に関わる不飽和脂肪酸強化について
Olivotto I, Di Stefano M, Rosetti S, Cossignani L, Pugnaloni A, Giantomassi F, Carnevali O. :Live prey enrichment, with particular emphasis on HUFAs, as limiting factor in false percula clownfish (Amphiprion ocellaris, Pomacentridae) larval development and metamorphosis: Molecular and biochemical implications . Comp Biochem Physiol A Mol Integr Physiol. 2011 Jul;159(3):207-18.
カクレクマノミとイソギンチャクの関係性について
Arvedlund, M. & Nielsen, L. E. 1996: Do the anemonefish Amphiprion ocellaris (Pisces: Pomacentridae) imprint themselves to their host sea anemone Heteractis magnifica (Anthozoa: Actinidae)? Ethology 102, 197–211.
カクレクマノミに対する脂肪酸強化の効果について
M.A. Avella, I. Olivotto, G. Gioacchini, F. Maradonna, O. Carnevali: The role of fatty acids enrichments in the larviculture of false percula clownfish Amphiprion ocellaris. Aquaculture, Volume 273, Issue 1, 30 November 2007, Pages 87-95.
集団遺伝学からみたマレー諸島でのカクレクマノミの歴史について
Timm J , Kochzius M :Geological history and oceanography of the Indo-Malay Archipelago shape the genetic population structure in the false clown anemonefish (Amphiprion ocellaris). Mol Ecol.2008 Sep ; 17(18):3999-4014.